前回のキャンティ
アンテプリマの続き・・・夜の8時を回りそろそろキャンティの試飲会も終わかけ、そろそろ試飲会場にもアペリティーボの泡や簡単なおつまみが運ばれて来て、こちらも晩餐会がが始まろうとしていたので、まずい!早くカルミニャーノに行かなくては!!・・・と私もようやく気付き、その後は宮殿での晩餐会には出席せず、カルミニャーノのアンテプリマの試飲会と晩餐会が行われるカルミニャーノの作り手、カぺッツァーナのお屋敷に向かいました。
この日のカルミニャーノの晩餐会はカルミニャーノの作り手カぺッツァーナのお屋敷にテンダロッサのシェフソムリエのナターシャがケータリングで来ていて
テンダロッサの料理ということでした。
もともとメディチ家所有のお屋敷だったカぺッツァーナ邸に着いた頃には9時30分を回っていて、晩餐会はとっくに始まっており、アペリティーボとアンティパストを終えて、部屋を変えてプリモピアットから始めるちょうど境目に滑り込む事が出来、私は6皿目のプリモピアットから参加しました。
以外にもお昼間のキャンティのアンテプリマの試飲会に来ていた沢山のジャーナリストが私同様こちらに流れてきていたのでびっくり!
皆さんフットワーク軽いです。
私が食べ損ねたアペリティーボ・アンティパスト
Un tubo (チューブ・・・食べてないので何が出たのやら)
Ripieni sedani (セロリの詰め物)
Formaggio e fichi (チーズとイチジク・・・カルミニャーノはイチジクの産地)
Suchi di chianina (寿司と書いてありますが寿司ではなくキアナ牛のタルタルです。生肉を使っているせいかこっちでは牛肉のタルタルによく寿司という名前が付けられているのを見かけます。…が実際はお寿司ではありません。)
Salame di collo ripieno (高等部のサラミの詰め物)
ちなみに私が間に合ったプリモピアットは
Le pappardelle si o no?
パッパルデッレかなぁ~違うかなぁ~・・・というパスタでした
若い雌のガチョウ(Papera)のラグーのパッパルデッレとパッパルデッレに同じラグーをつめたパスタ?パッパルデッレ?でした。
クリームソースと煮詰めたバルサミコソース!ソースが変わるとまた違った雰囲気を楽しめます。
各テーブルにカルミニャーノの作り手が座っていて、私の隣はちょうどイル サッソーロのオーナー夫婦でした。
・・・ということもあって、私の居た丸テーブルはプリモピアットに合わせてイル サッソーロのカルミニャーノとカルミニャーノリセルバが運ばれてきました。
そしてセコンド
Rotolo di agnelllo e vaporizzata di Vermouth di Prato(子羊ロールにプラートのベルモットの気化させたものを添えて)
メニューが書かれた紙には子羊と書かれてましたが、実際は羊ですと説明がありました。
食べる寸前にシェフが食べる寸前に各テーブルに周りプラートのベルモットを気化させたスプレーをかけてくれました。
きっと雪の関係で食材が届かなかったのでしょうか?
このお皿は、アンブラのカルミニャーノ2009とカルミニャーノリセルバ2008カぺッツァーナのセレッツィオーネ2007(セッサンタ)が出てきました。
ボディーのしっかりしたカルミニャーノやリセルバ・セレッツィオーネとは実によく合いました。
しっかりしたボディーの赤などを試飲してると子羊が無性に食べたくなるほど好きなので2皿は軽く行ける感じです!
最後にドルチェ2種類
Sfera di cantuccini di Prato
カンチッチと言えばプラート!カントゥッチ(ビスコッティ)のブロックが練り込んであるジェラートをホワイトチョコでコーティングしてありました。
食べる直前にアツアツのザバイオーネソースをかけて頂きました。
甘いものは苦手な私ですがジェラートは大好きなので嬉しかったです。
Le pesche di Prato
プラートと言えば桃も有名です。
桃に見立てたババの様なドルチェでした。
ほとんど甘くなくてふわふわのパンを食べてるような感じでこれまた美味しかった。
ドルチェワインはいろいいな作り手のヴィンサントを次々に頂いたのですが
中でも印象に残ったのはカぺッツァーナのヴィンサント2006年でした。
別のヴィンテージのヴィンサントはもっと甘みが強く酸味が弱かったのですが、こちらはパーフェクト!かなり甘いのですが酸が凄く綺麗で飲んだ後が爽やか。
カぺッツァーナのヴィンサントはどのヴィンテージも非常にいいと思うのですが中でも2006年は素晴らしい
料理はカルミニャーノのプロヴィンチャがプラートなのでプラートの美味しい食材を意識して使ってあったと思います。
一日に2つのアンテプリマを回るのはさすがに難しかったです。
結局カルミニャーノは晩餐会しか行けなかったのですが
とても充実した一日でした。