今年のAVINOFESTA はピエモンテ。ということで、現地からも、ピエモンテ文化をたっぷり紹介していかなければと思っています。
今年のピエモンテは不安にさせられました。もしからイタリア全土がそうだっったかもしれません。
私の住む、LANGHE・ROERO地区では、春の訪れが遅く、花ぶるいになるのでは心配させられました。
*花ぶるい(開花時に不天候で、ダメージを受け、実ができなるなること)
しかし、通年より、遅れながらにも、しっかり実はなり、昨年よりも、収量が多い年となっています。
昨年は暑く、9月初旬に収穫がはじまったのですが、今年は9月下旬の収穫開始。
いい実がたくさんなりました。
通常の道路をブドウを積んだトラクターが行き来し、収穫シーズンならではの小渋滞が起こっています。(汗)
LANGA・ROERO地区の白ブドウは 土着品種のアルネイス種、モスカート種、ファヴォリータ種、そして、国際品種のシャルドネ種を栽培しているワインリーもあります。
白ブドウの収穫が終わると同時に黒ブドウのドルチェット種が熟し始め、その後バルベーラ種の収穫が始ります。最後の熟す、この地の最重要品種ネッビオーロ種の収穫は通常白ブドウの収穫が始ってから、1ヶ月半後。 今年は10月下旬になるのではと予想されています。
この時期に雹が降ったり、雨が続いたりすると、熟成をはじめ果皮が柔らかくなり始めたブドウの実はすぐに、傷がついていしまったり、水分を含みすぎて実が割れてしまったりと問題が生じてきます。
実が熟すのに時間が掛かるネッビオーロ種はこのような天候に左右されやすく、造り手達は収穫が終了するまで、気がおちつきません。
でもこればっかりは自然の力、天候なので、人間の力ではなんともできることはないので、どうしようもなく、ただ祈るばかり。年配のブドウ栽培者のおじいちゃんは「SPERIAMO!お天気が続くきますように!」 の一言。
昔からもそうだったように、ブドウ作りはある程度は栽培者の知識と経験でいいブドウができるが、それはほんの微力。最終的にはお天道様が決めるんです。
今年も収穫期が無事に終わりますように。
SPERIAMO!!