大阪でのワインの祭典『ミラノコレクション』はいかがでしたか?
さぞかし大盛況だったのではないでしょうか。
ちょうど同じ頃、私はモンテファルコのSettimana Enologica というワインのイヴェントに参加していました。
今年で31回目を迎えるSettimana Enologicaは、サグランティーノをPRするための催しです。最終日には、コムーネ広場にトラクターが乗り入れ、民族衣装を着た農民たちが、自作のワインを振舞う…という、収穫祭的な役割をも担っているんですよ。その様子が本当にエキサイティング!
16日の金曜日に、ちょうど私のアテンドしているツアーのお客様がいらっしゃったので、その方と一緒に行ってきました。
まずはサント・アゴスティーノ修道院跡地で開催される試飲会。
入り口で5ユーロでグラスを買うと、あとは試飲し放題です。
首からグラスを吊り下げて、どのカンティーナがいいかな、とあれこれと見て周ります。
今回は、23社が参加。
有名どころでは、カプライやルンガロッティ、アダンティなどなど。
この日は白ワインのテイスティングを行いました。
もうすぐDOCに昇格するトレビアーノ・スポレティーノ。
良かったのがNovelli、Perticaia、Adanti。なかでも秀逸だったのが、Antonelliです。2009年の銘柄で、トレヴィアーノにしては古いのでは、と思いつつ飲んだのですが、フレッシュ感はまだ勢い衰えず、トレヴィアーノ独特のグレープフルーツの香りとほのかな若草の香りがしました。ソムリエの方いわく、「来年が飲み頃ですよ」と驚きのコメントを。丁寧に酸を生かしながら作るトレビアーノは、飲み頃も長くなるのですね。
日曜日にもう一度戻ってきた際には、赤ワインの味を見ました。
この日はFacebookでお友達になったValterさんと共に周ります。Slow Wineの評を書いているだけあって、試飲が早い!そして的確。
彼曰く、良いワインの見分け方というのは「土着品種の特長がよく生かされていること」。
それではサグランティーノの特長といえば、荒れ狂うばかりのタンニンですね。そのタンニンをうまくまとめているかどうかが、ワイナリーの腕の見せ所と言えます。
サグランティーノは、AdantiのIl Domenicoが◎。40年以上の古いブドウの木で、日照の良いクリュのものだけを使っています。そして今回、見つけた素晴らしい作り手といえば、有機ワイナリーMoretti Omeroです。まずはモンテファルコ・ロッソ2007年からして虜になっちゃった。サンジョベーゼ50%、サグランティーノ30%、メルロー20%。チェリー&ベリー系、樽のバニラの香り、若干の収斂性。非常にバランスが取れているワインです。サグランティーノの割合が多いのもお得感がありますよね。これで8.6ユーロは安いかも。
そしてそこのサグランティーノ2006年もカシスや森の香りがして、タンニンも丸くなっており、美味でした。ここのパッシートも評判いいみたいですが、残念ながら品切れでした。ヴァルテルによると、こことdi Filippoがウンブリアのビオワインの双璧だとか。
またAntonelliのロッソ・リゼルバも良かったですよ。Milziade AntanoやTabbariniも押さえておきたい銘柄。。。もうこの辺になると、酔いがまわって来ましたヨ~。
その後、コムーネ広場にふらふらと立ち寄り、収穫祭の熱気を浴びつつ、家路へ着きました。金曜日にデグスタッツィオーネをした記事は、また次回アップします!
ペルージャ在住のヴァルテルは日本大好き。AVI(Amici Vini Italiani)のことも応援していくれていて、いつか何か一緒にコラボできればネ、と言っていました。彼のおかげでいろいろと学べた一時でもあり、やはり持つべきものは、自分よりも経験値の高い友人だなぁ、と思いました。
そしてFaceBookが、すごく活躍していることにも、今さらながら再確認。まだの方は、是非はじめて見て下さいね。そしてお友達になりましょう!